産後に性交時の痛みや乾燥が気になる、まだ再開したくない。体の回復と、本人の気持ちの準備を分けて考えましょう。健診の時期を迎えたことだけで、行為を再開する義務が生じるわけではありません。出産した施設や産婦人科へ相談できます。
成人の方に向けた情報です。症状がある方は、気になる経過を医療者に伝える際の参考にしてください。
再開の時期を人と比べず、回復の経過を相談
会陰の傷、帝王切開後の回復、悪露、疲れなど、出産後の経過は人によって違います。何週間なら全員が痛みなく再開できるという基準を、自分に当てはめないでください。担当医の指示と、自分の希望を確認します。
NHSも産後の性交を急がず、体の痛みや本人の準備を考えるよう説明しています。周りの経験談が、自分の回復の診断になるわけではありません。NHSの産後の性交と避妊の案内
授乳や乾燥、傷の痛みを分けて伝える
| 困りごと | 伝えるメモ |
|---|---|
| 出産と経過 | 出産時期・方法、傷の状態、健診で受けた説明。 |
| 乾燥と痛み | 普段も気になるか、性交時だけか、どのあたりか。 |
| 授乳と薬 | 授乳中か、処方薬や市販品、使っている用品。 |
| 出血・おりもの | 普段との違い、時期、におい・発熱など。 |
| 生活と希望 | 睡眠や疲れ、今は再開したくない、原因を相談したい。 |
授乳中の乾燥など、出産後のホルモンの変化が関わる場合がありますが、痛みの原因をそれだけと決めないでください。新しい出血や発熱などがあれば、出産した施設へ経過を伝えます。
潤滑剤を使っても、痛いなら続けない
摩擦を減らすための製品は、傷の回復を診断するものではありません。対象部位、併用する避妊具との条件、授乳中などの注意表示を確認し、不明なら医療者やメーカーへ聞きます。潤滑剤の用途・表示を比較する
痛いのに相手を安心させるために続ける必要はありません。「今日は痛みがあるから止めたい」「再開のことを健診で相談したい」と短く伝えて構いません。
したくない気持ちと、愛情を別に話す
疲れている、触れられたくない、妊娠が不安など、今の希望を分けて言えます。「あなたを大切に思っているけれど、今は性交はしたくない。休む時間を一緒に考えたい」と伝える方法もあります。行為以外に安心して過ごす時間を選べます。
相手は再開の予定日を約束させず、本人の状態と意思を確認します。話し合いの言葉はパートナーへの伝え方にまとめています。
生理の再開前でも避妊を相談する
授乳中や生理が戻っていないことだけで、妊娠しないとは判断できません。NHSは出産後に生理の再開前でも妊娠の可能性があると案内しています。避妊方法は授乳や体調に合わせて産婦人科へ相談してください。
再開する場合も、その時点の同意、痛み、避妊の希望を確認します。相談に行くために行為を試した記録を作る必要はありません。