性交後に血が付いた、少量の出血を繰り返す。乾燥や摩擦だけと決めず、婦人科へ相談してください。このページは量・時期・痛みを伝えるための準備をまとめています。出血を試して確かめたり、写真から原因を判定したりする必要はありません。
成人の方に向けた情報です。症状がある方は、気になる経過を医療者に伝える際の参考にしてください。
性交後の出血は量だけで判断しない
NHSは、性交後の出血には複数の原因があるため、医師に確認するよう案内しています。少量だから、初めてだからという理由だけで原因は決められません。おりものに血が混じる場合も、そのように伝えます。NHSの性交後・生理以外の出血の案内
生理予定日の前後なのか、性交の直後なのか、翌日に気づいたのかを分けると話しやすくなります。過去に同じような出血があったか、以前の診察結果があるかも伝えましょう。
ここで扱うのは膣からの出血です。セルフプレジャーの後に気づいた場合も、普段と違う膣出血を「一人の行為だから大丈夫」「摩擦だけ」と決めつけないでください。出血している場所が分からなければ、そのまま医療者へ伝えて確認します。尿道や肛門などからの出血を、ここに挙げた原因や同じ診療科へ一律に当てはめるものではありません。
生理の遅れと腹痛が重なる場合は早く連絡する
生理が遅れていて、普段と違う出血と腹痛がある場合、NHSは早急な医療評価が必要としています。妊娠の可能性と腹痛を一緒に医療機関へ伝え、受診の時期を確認してください。海外の電話番号ではなく、国内の医療機関・救急窓口の案内に従います。
下腹部・骨盤の痛みが強い、悪化している場合や、骨盤痛に失神・意識が遠のく感じ、息苦しさ、多い膣出血などが伴う場合は、速やかな医療対応を優先してください。NHSの骨盤痛の案内に基づく目安です。日本で救急車が必要な緊急時は119へ。呼ぶか受診するか迷う場合は、実施地域の#7119(対象地域・時間の案内)を利用できます。急変しているときは、記録を完成させるまで待たないでください。
痛みの有無にかかわらず、出血が多い、意識が遠のくなど体調が急変しているときも、記録をそろえるより救急への連絡を優先します。多量の膣出血への対応はNHSの婦人科救急案内、意識の異常への対応は越谷市消防の救急車利用案内も参考にしています。
妊娠中の方はかかりつけの産科へ、出血と妊娠週数を伝えてください。
診察に持っていける出血のメモ
| 項目 | 伝える例 |
|---|---|
| 起きた時期 | 生理の前後、性交から何時間後か。 |
| 気づいた場面 | 性交後/セルフプレジャー後/それ以外。何をしているとき、いつ気づいたか。 |
| 出血している場所 | 膣からと思う/外側に付いていた/場所は分からない。確認のために行為を繰り返す必要はありません。 |
| 量と続き方 | 紙に付いた、下着に付いた、何日続く、何回繰り返す。 |
| 一緒の症状 | 腹痛、性交時の痛み、発熱、おりものの変化。 |
| 妊娠・閉経・薬 | 妊娠の可能性、最後の生理、閉経後か、使用中の薬。 |
| 以前の経過 | 同じ出血の診察、検査、治療の有無。 |
正確なミリリットル数は分からなくても構いません。分かる範囲の言葉で伝え、処方薬や避妊方法の情報も手元に残します。
検査や診察の前に聞けること
問診の後、どんな診察・検査が必要かは状況で変わります。「何を確認する検査ですか」「痛い場合は止めてもらえますか」「結果はいつ、どう聞けますか」と質問できます。予約先には、生理中でも受診するか、持ち物は何かを確認してください。
自己流で膣の中を洗浄したり、出血を確かめるために行為を繰り返したりしないでください。予約時は「性交後に出血があり、診察を受けたい」と短く伝えれば始められます。
セルフプレジャー後なら、「セルフプレジャーの後に血が付きました。どこから出ているかは分かりません。診察を受けたいです」と話し始められます。これは編集部が作成した予約時の例で、実在の患者さんの体験談ではありません。出血場所を自分で特定したり、写真を用意したりしてからでなくても、相談できます。
痛み・乾燥との付き合い方は原因の確認後に
潤滑剤を使えば出血を予防できる、続けてよいと判断できるわけではありません。相談では出血と、摩擦や痛みの困りごとを別々に伝え、原因に応じた案内を受けます。
痛み・乾燥の相談ガイドには、痛む場面を伝えるメモもあります。相手には「出血が気になるので、今は止めて相談したい」と伝えて構いません。
一人の時間に痛みもあった場合は、痛みがあるときの中止と相談メモで経過を整理できます。予約先や費用に迷うときは、相談先・費用・プライバシーの確認も使ってください。