SENSUAL SHOWCASE大人のショーケース

セックスレス・性欲の差をどう話し合う?責めずに伝える会話例と相談先

性的な希望に差があるとき、最初の話し合いの目的は、相手を承諾させることではありません。「何がつらいのか」「どんな関係でいたいのか」を互いに知り、今は決めないことも含めて次の一歩を選ぶことです。回数だけで関係の良し悪しや「正常」を決める必要はありません。

このページの会話例は架空の例です。二人とも成人で、安心して話せる関係を想定しています。怖さや強い圧力がある場合は、二人で使うシートよりも、自分だけで相談できる窓口を優先してください。

まず「何に困っているか」を分ける

同じ「セックスレス」という言葉でも、寂しさ、触れ合いの不足、疲れ、痛み、妊娠への不安、断ることへの負担など、困りごとは異なります。原因を一つに決めつけないでください。NHSの性欲低下に関する案内も、関係性、ストレス、体調、薬、産後や更年期など複数の背景を挙げています。

自分に問いかけること 書いてみる例 相手に決めてもらわなくてよいこと
何がつらい? 断られたときに寂しい/誘われると緊張する 原因を今すぐ一つに決めること
何を大事にしたい? 安心して触れ合いたい/一人の時間も必要 回数の目標を作ること
何を確認したい? 痛みはある?/疲れや生活負担はどう? 答えたくない質問への回答
次にできそうなことは? 話す日を決める/自分だけで相談する 性的な約束をすること

相手の返答を予測して「もう魅力がないからだ」と結論づける前に、自分が実際に聞いたことと想像を分けておくと話しやすくなります。

話す時間を約束し、途中で止められるようにする

性的な誘いの直後や、どちらかが疲れているときに結論を迫ると、考える余裕がなくなりがちです。「少し時間をとって、最近の気持ちを話したい。今日でなくてもいい」と先に伝え、話す時間を選びましょう。始めるときに、今は答えられない質問を飛ばす、途中で休む、結論を持ち帰ることを確認します。

話し合いに同意しても、性行為への同意とは別です。同意の基本も二人で確認できます。

求める側・断りたい側の会話例

「最近、二人の時間が少ないと寂しく感じる。どうしてほしいかを決める前に、あなたが今どう感じているか聞いてもいい?」。求める側は、自分の感情と質問を分けて伝えます。「愛しているなら応じて」と、関係を条件にした言い方は避けます。

「あなたを拒絶したいわけではないけれど、今は疲れと痛みがあって性的なことは望んでいない。まず休める時間と、痛みを相談することを考えたい」。断りたい側は、断る理由を詳しく説明できなくてもかまいません。「今はしない」という意思だけでも十分です。

「すぐ答えなくていい。来週また話すのはどう?」と、保留にする例もあります。相手が話したくないと言ったら、会話を続ける同意があるかを先に確かめます。一般的な話し合いの始め方も参考になります。

二人で確認できる小さな質問

答えが違っても、どちらかが間違いとは限りません。各項目に「今は答えない」を加えて使ってください。

  1. 最近、安心できた二人の時間はどんなときだった?
  2. 性的なこと以外で、増やしたい触れ合いや会話はある?
  3. 疲れ、痛み、体調、生活上の負担で気になることはある?
  4. 今は避けたいこと、相手に知っておいてほしい境界はある?
  5. 相談するなら、一人で始めたい? 二人で行きたい?

質問に答える途中で苦しくなったら中断できます。話し合いが次の性的な行為を約束する場にならないようにしましょう。

一度で解決しなくても、次の一歩を一つ決める

話す日をもう一度決める、睡眠や家事分担を見直す、体調を相談する、カウンセリングの条件だけ調べる。次の行動はこの程度でも十分です。「毎週何回」といったノルマで合意を測らず、互いに無理がないかを後で確かめます。

痛みや乾燥があるなら痛み・乾燥の相談目安へ。希望の変化が本人にとって心配な場合は、性欲がない・減ったときの整理ガイドで状況を分けて考えられます。薬や体調が気になるときは医療者にも相談できます。商品を増やすことだけを解決策にしないでください。

相談先をどう選ぶ?

気になっていること 最初に考えられる相談先 予約前に確認すること
痛み、出血、勃起の悩み、薬の影響など身体のこと 婦人科・泌尿器科など、症状に合う医療機関 対応する症状、初診方法、費用
希望の差や会話が続かず、関係のことで困る 性の相談に対応するカウンセリング 一人でも相談できるか、担当資格、守秘、料金
どこから相談すればよいか分からない 性と健康の相談センター検索 地域、相談内容、電話・対面などの方法

日本性科学会のカウンセリング室は、セックスレスを含む性の悩みを相談内容に挙げています。実際に利用する前には、受け付ける対象、料金、予約方法を公式ページで確かめてください。サイト内の相談先ガイドにも準備の仕方をまとめています。

話し合いが怖いときは二人だけで進めない

断ると怒鳴られる、脅される、望まないことを強いられるなど、安心して話せない状況では共同の会話シートを使う必要はありません。安全な場所から個別に相談してください。こども家庭庁が案内する性暴力・DVの相談窓口では、電話やチャットなどの入口を確認できます。緊急の危険があるときは、その場の安全を優先してください。

よくある質問

相手が話したくないと言ったら?

その場で答えを求め続けないでください。「今はやめよう。必要なら別の日に話せる?」と確認し、自分自身のつらさは一人で相談することもできます。

カウンセリングは二人で行かないといけませんか?

窓口によって対象が異なります。予約前に「一人から相談できるか」「後で二人で相談できるか」を確かめましょう。相談が必ず関係の変化につながると約束するものではありません。

希望の差があれば、どちらかが我慢するしかありませんか?

我慢を前提にせず、困っている点と境界を分けて話せます。合意できないことを今すぐ決めず、二人の時間や生活負担、必要なら外部の相談先を一緒に考えてください。

次に確認したいこと