性の話題や情報が苦手なら、読む量、媒体、タイミング、話す範囲を自分で選んで構いません。画像を見ず文章だけにする、今日は閉じる、会話を断るなど、必要な情報を自分が受け取りやすい形で探せます。
全部知ることより、今ほしい情報の形を選ぶ
「性のことを学ぶ」と決めても、あらゆる情報を見たり、話題に参加したりする必要はありません。情報を読むことは、性的な経験や行為への同意でもありません。苦手を克服する課題にせず、いま必要なことから選べます。
- 相談先だけ知りたい:詳しい体験や画像を読まず、窓口の説明と連絡方法を確認する。
- 体の名前を知りたい:まず文章の用語説明を選び、図を見るかは別に決める。
- 読む余裕がない:ページを閉じる、後日にする、必要な箇所だけ聞く方法を考える。
これは受け取り方を選ぶための編集提案です。決まった読み方で苦手が治るという方法ではありません。「今日はここまで」と終えることも含め、自分が選べる範囲を持っておけます。
成人向け作品を見て戸惑ったら、反応の意味を急いで決めない
成人向け作品に触れた後、気になる、不快だった、罪悪感がある、うまく言葉にできないなど、違う感情が重なることがあります。作品への関心や一時の身体反応だけで、人格や性的指向、現実での希望を決めることはできません。
「見て気になったけれど、現実では望まない」「理由は分からないが、今は見たくない」という整理でも構いません。望まない考えが浮かぶことと、それを実行することも同じではありません。考えの内容だけで病名を付けることはできません。
意味を確かめるために見続けたり、慣れるために見直したりする必要はありません。画面を閉じる、別のことをする、後で考える、必要な説明だけ文章で探すといった選択肢があります。作品の詳細を誰かに説明することも義務ではありません。
話したくない範囲を、短い言葉で区切る
性の話題を聞くこと、自分の経験を答えること、画像を見ることは別です。話せることが一つあっても、ほかの内容まで同意したことにはなりません。
- 「その話題は今は聞きたくない」
- 「説明の文章だけなら読めるけれど、画像は見ないでおきたい」
- 「自分の経験については答えないでおくね」
- 「今日はここまでにしたい」
上の言葉は編集部が作成した会話例です。理由をうまく説明できるまで会話を続ける必要はありません。相手が話したくないと言ったときにも、詳しい説明や返事の変更を求めず、その範囲を尊重してください。
必要な情報は残し、負担が続くときは相談する
健康について相談したい場合も、負担の大きい情報を先にすべて読み通す必要はありません。受付で「詳しい画像を見ずに、文章や会話で相談を始められますか」と対応方法を確かめられます。希望どおりに進められるかは窓口ごとに確認してください。
不快感が強い、眠りづらい、日常生活に影響が続くなど、自分が困っているときはそのことから相談できます。「性に関する情報に触れた後の気持ちがつらく、対応方法を相談したい」という一文でも始められます。過去の原因を自分だけで掘り起こしてから相談する必要はありません。
厚生労働省の相談先一覧やこども家庭庁の性や健康の相談窓口検索が探し始める入口になります。対応内容、相談方法、費用、秘密の扱いを各窓口に確認してください。