バイセクシュアルは、複数の性別への惹かれを表す言葉です。今の交際相手の性別や交際経験、単婚という関係の形だけで、本人の指向が決まったり消えたりするわけではありません。自分に使う言葉は本人が選びます。
複数の性別への惹かれを表す言葉
バイセクシュアルという言葉は、誰に惹かれる可能性があるかを説明するために使われます。「今、誰と交際しているか」「何人と関係を持つか」とは違う問いです。
複数の性別に惹かれるといっても、必ず同じ強さで、同時に惹かれるという条件ではありません。また、性別は二種類だけだと決める言葉として扱う必要もありません。本人がこの言葉をどのように使うかには幅があります。
この用語を自分の経験に使うかは、本人が選びます。他人が服装や交際の履歴を調べて認定するものではありません。
今の相手や経験から、指向を決めつけない
「異なる性別の人と結婚したから、もうバイセクシュアルではない」「同性の人と交際しているから、それ以外の性別には惹かれない」とは決められません。現在の一つの関係が、その人の惹かれ方全体を示すわけではないからです。
American Institute of BisexualityのBi.orgも、婚姻や一人の相手と関係を持つ形によって、本人のバイセクシュアルという認識が消えるわけではないと説明しています。
経験の有無も証明書にはなりません。「同性との経験がないから違う」と否定したり、逆に一度の経験だけで他人が名前を付けたりすることは避けましょう。本人が使っている言葉を尊重し、分からない点があっても詳しい経験の説明を求める必要はありません。
指向と、関係の約束は別の話
複数の性別への惹かれは、複数の人と交際したいことや、不誠実さを意味しません。一人の相手と交際・婚姻することなど、関係の形や互いに守る約束は別に話す内容です。指向だけで性格や浮気のしやすさを推定しないでください。
会話を始める編集例として、「自分はバイセクシュアルだと考えている。今の関係で何を大切にするかは、別に話したい」と伝えられます。相手の指向を変える話し合いではなく、現在の希望、望まないこと、関係の約束を確かめる時間にできます。
指向を伝えたことが、特定の性的な活動への同意になることもありません。何をするかは、その都度、自分と相手の自由な意思を確認します。
名前を使う・保留する・伝える範囲を選ぶ
「この言葉が今の自分には近い」「まだ整理中なので決めつけないでほしい」と説明する方法があります。名前を使う、保留する、誰かに伝えるという判断は、一度に済ませなくても構いません。
名前を正当化するために交際相手や経験を増やす必要はありません。自分が伝える範囲を選ぶのと同じように、他人にも名前や経験を詳しく説明することを求めず、本人の言葉と今の希望を尊重できます。