SENSUAL SHOWCASE大人のショーケース

性経験が少ないことが気になる大人へ|比較と自分のペースの選び方

成人になっても性経験が少ないことが気になるとき、経験を増やすことだけを答えにしなくて構いません。周囲との比較でつらいことと、自分が今望んでいることを分けると、学ぶ、相手と話す、今はしないなど、自分のペースを選べます。

このページでは、経験の多さで自分を評価しそうなときの考え方と、今の希望を伝える言葉を紹介します。経験の人数や内容を証明しなくても、次に知りたいことや、まだ決めたくないことを選べます。

「経験が少ない」と「自分はどうしたい」を分ける

「周りの会話についていけない」と「自分も性的なことをしたい」は、同じ気持ちとは限りません。誰かの話や作品で見た年齢・経験を、自分の締め切りとして受け取る必要はありません。

編集部が作成した例では、「会話に入れず焦っているけれど、今は行為を望んでいない」「関心はあるけれど、まず準備や同意について知りたい」のように分けられます。前者なら経験を増やすことを課題にせず、会話から距離を取る選択もあります。後者なら、関心のある知識を一つ読むところから始められます。

経験数だけでは、自分がどんな関係を望むか、何を心地よく感じるかは決まりません。分からない点が残っていても、そのまま次の選択を保留できます。

WHOの性の健康の説明は、身体だけでなく気持ちや人との関係、尊重や強制されないことも含めて扱っています。経験数を達成目標とする説明ではありません。

学ぶ・関係を育てる・今はしない、を選べる

知識を読む、相手と日常の時間を過ごす、希望を話す、性的なことをする。この四つは別々に選べます。学んだから実行する、付き合ったから行為に進む、という順番を自分に課す必要はありません。

基礎を知りたい場合は、まず「本人の自由な意思をその都度確かめ、中断や変更も尊重する」という同意の考え方から読めます。妊娠や性感染症の予防について情報を確かめること、痛みなどの不調があれば医療者に相談することも、経験の有無にかかわらず選べる準備です。

編集部の記入例として、今決めることと保留することを二つに分けておけます。

今決めること
同意を確認するときや、断るときの言葉は読んでおく。
まだ決めないこと
誰と、いつ、何をするか。今後したいかどうかも未定。

予定を決めないことは、知識が無駄になることではありません。「今はしない」も、自分の希望を踏まえた選択です。

経験を証明せず、今の希望を伝える

経験を多く見せるために話を作る必要はなく、過去をすべて話す必要もありません。相手との間で必要なのは、今どんなペースを望むか、何を止めてほしいか、分からないときにどう確かめるかという話です。

次は編集部が作成した会話例です。「経験の詳しい話より、急がず相談しながら決めたい」「まだしたいか分からない」「途中で気が変わったら止めたい」。経験の多さから上手・下手を決めたり、相手を試したりするためには使いません。

一度話した希望が後から変わっても、その都度伝え直せます。断りにくいと感じるときは、相手の期待に合わせることを最優先にせず、自分だけで相談する方法も選べます。

気になる一歩だけを選ぶ

知識がほしいなら情報源を一つ読む。断り方が気になるなら会話例を見る。過去を聞かれることが負担なら、話す範囲を伝える言葉を用意する。今の疑問に合う一つだけで構いません。今日は調べるのを終えることも選べます。

比較のつらさが続いて、眠れない、日常に集中できないなどの困りごとがある場合は、経験を変える前に、その気持ちを相談できます。「経験が少ないことを考えると自分を責めてしまう」といった言葉から始め、相談先が対応する内容や秘密の扱いを確認してください。

性の好み・性欲・惹かれ方から、次の疑問を選ぶ

参考にした資料

資料確認:2026年10月4日。会話や記入の例は編集部が作成したもので、実在の体験談や診断用の尺度ではありません。