セルフプレジャーの後に寂しくなっても、その理由を「愛情が足りないから」「ホルモンのせいだから」と決めつけることはできません。まずは、どんな気持ちが、いつから、どのくらい続くのかを確かめられます。
寂しさを感じたことは、あなたが寂しい人だという評価ではありません。今ほしい休息を選び、つらさが続くなら相談する、という次の一歩があります。
寂しさ・悲しさ・後ろめたさを分ける
「むなしい」という一言でも、「誰かと話したい」「理由は分からないが悲しい」「自分がしたことを責めている」など、いろいろな気持ちが含まれます。原因を突き止める前に、近い表現を探すだけでも構いません。
- 寂しさ:誰かとつながりたい、一人に戻った感じがする。
- 悲しさ:気分が沈む、泣きたいが理由は分からない。
- 後ろめたさ:してはいけなかった、自分が悪いと感じる。
- まだ分からない:いくつかが混ざっている、今は言葉にしたくない。
これは編集部作成の言葉の例で、病気を分類する表ではありません。いくつか重なっても構いません。自分を責める気持ちが中心なら、価値観と罪悪感を分けるワークが別の入口になります。
相手がいれば寂しくならない、特定の商品を使えば満たされる、と急いで答えを探す必要もありません。今の気持ちだけから、パートナーの有無や関係の良し悪しを判定しないでください。
研究で扱われていることと、まだ言えないこと
性的な活動後の悲しさや気分の変化は、研究でも扱われています。BurriとHilpertによる2020年の論文は、性行為後だけでなく、自慰後に起こる症状についてもオンライン調査で尋ねています。ここでは、著者所属のサリー大学が公開している抄録を参照しています。
ただし、参加しやすい人を集めた「便宜標本」の調査であり、結果を一般の人全体へ広げることには限界があります。日本の成人にどの程度起こるか、あなたの寂しさの原因は何かを、この研究だけで説明することはできません。ホルモン変化が原因だと確定したり、特定のケアで治ると示したりする根拠としても使えません。
「研究対象になるような気持ちがある」ということと、「自分に病名が付く」ということは別です。名前が分からなくても、つらさは相談できます。
今ほしい休息を選び、続くつらさは相談する
今すぐ原因を考えるのがつらいなら、少し休む、好きな音楽を聞く、信頼する人と性的な話以外をするなど、自分が望む過ごし方を選べます。何かをして気分を変えなければ、と課題にする必要はありません。
厚生労働省の「こころと体のセルフケア」では、その日の気分や体調に合わせて方法を選び、つらいときに一人で我慢しないことを案内しています。若者向けの一般的な資料であり、セルフプレジャー後の寂しさに対する治療効果を示したものではありません。
後で相談したい場合は、次のうち分かることだけ残しておけます。
- 終わった直後か、時間がたってからか。
- どんな気持ちか、どのくらい続くか。
- その時だけか、普段も気分が沈むか。
- 睡眠、食事、仕事、人付き合いに影響しているか。
記録は診断のための自己テストではありません。気持ちを残すことが負担なら書かずに、「いつも後でつらくなる」と言葉で相談して構いません。好みや気分を短く残したい人向けには、セルフプレジャーの好み・苦手を残すメモを用意しています。
つらさが続く、繰り返す、日常生活に影響する場合は、医療機関や心理相談の窓口へつなげてください。「性の話を詳しくするのはまだ難しいですが、終わった後の気分について相談したいです」と、話せる範囲から始められます。相談先と予約時に確かめることを確認し、必要な支援を選びましょう。
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